わたしはヨーロッパに住む日本人女性です。今年の夏、日本に帰ったときのこと。あまりに暑かったので、タンクトップを着て外出しようとしたところ、母親に「胸が目立つから」という理由で、カーディガンを着せられました。日本の女友達にそのことを話すと、「百歩譲って胸のない人ならいいけど、胸が目立つとさすがにキャミソールは着れない」と言われました。周りをみても、日本女性はみんな暑くてもカーディガンや重ね着をして、体のラインを隠しています。おそらくそれが日本の「常識的」な服装なんだと思います。でも、女性の体がでこぼこしているのは当たり前です。どうしてそれを隠さなきゃいけないのでしょう?
また母親は、痴漢に遭う前の備えだと言いました。慣習的に、そういう理由が存在しているのは知っています。けれども、女性が好きな格好をできるかどうかという権利と、男性が薄着の女性を痴漢対象にするかどうかという問題は、本来なら全く別の問題です。女性の胸が膨らんでいるのを見て興奮するなんて、ヨーロッパでは思春期の男の子の現象です。成人ではまずありえません。男性側の自律の問題が、女性に転嫁されているように感じます。また社会的にそれが受け入れられていることで、結局、日本ではまだ、女性の格好は、女性が決めるものではなく、男性が決めるものなのだなと痛感しました。

























